気持ち悪いと思った

 

この男のなんといやらしい顔つき。

 

自分が女だというだけで

どうしてこうも高圧的に接しられなければならないのか。

 

 

軍に入ることに迷いはなかった。

 

たとえ自分を映すことのないその漆黒の瞳であっても

自分がかけてみようと思えた彼が

成しえる姿を見てみたかった。

 

叶うなら同じ立場で

 

 

順当なほど順当に

 

自分はその地位を上げていけた

 

射撃の腕には自信があったし、それを自惚れて

訓練を疎かにしたことなど一度もなかった。

 

デスクワークもこなし、急いで地位を駆け上がる

彼について行くために必死だった。

 

 

だから、甘んじて受けるのだ

 

 

「女がこんな高位につけるのは、私のお陰だということを忘れるな」

 

 

自分が女だということを卑下しようとは思わない。

自分は女で、軍人で、そうして生きてきたのだから。

 

子どもを宿すための器官を持ち、

ひと月ごとに赤い血をその身から流す。

 

男の性を受け入れて、自分の性を満たす。

 

 

そんな生き物であることを十分に分かっている。

 

そう、分かっている。

 

 

それが、あの人の傍にいるための

手段として用いるべきことではないことも。

 

十分すぎるほど分かっている。

 

 

しかし、理不尽な扱いをしてきたのはそちら。

 

自分の能力を過信しない代わりに

安売りなどしていない。

 

見合った地位を女だからと渡さないならば、

女が使える武器を使ってなにが悪い。

 

それを正当化して、なにが悪い。

 

 

初めては、無理矢理だった。

 

突然呼び出され、
訳の分からないままに組み敷かれた。

 

銃を持っていたとしても、彼は上司。

醜くゆがんだその顔を打ち抜いて遣りたかったが、

そんなことをすれば、自分は軍にはいられない。

 

それは、できない。

 

 

這い回る、男の腕が、

胸の位置を弄り、ブラのホックを外し、進入してくる。

 

不快感から体をよじれば、

「感じているのか」と見当違いの言葉を漏らす。

 

誰がこんなおじさんに感じてやらねばならないのか。

 

訓練すらすでに行っていないだろうその男の力など

自分には対した問題でないことをこの男は気づいている。

だから、

抵抗らしい抵抗をしないことを了承と受け取ったのだろう。

 

強引に足を開かせ、

その間に無骨な体を押し入れる。

 

すでに軍服は脱がされて、

これだけはと、女らしいランジェリーを身に着けていた

その姿を晒させられた。

 

双璧を指で撫でられ、

肉芽を潰すようにして弄られれば悔しくも体は

熱い蜜を滴らせる。

 

それに気を良くしたのか

薄い意味をなくした布を待ちきれないと言わんばかりに

抜き取ると、
生暖かい下が割り入ってくる。

 

 

じゅるじゅると、聞きたくは無い音を

ワザと大きく響かせて、

その行為を見せ付けるように足を高く持ち上げて

それを行う。

 

「もう、十分か。指で慣らすまでもなさそうだ」

 

テラテラと自分の蜜で光るその口を

いやらしくひねり、男はジッパーの音を響かせた。

 

そこに取り出されたのは、

巨大な男根で、

今から挿入するのだと、見せ付けている。

 

恐怖に体は仰け反るが、

それを許さず、腰に手を回される。

 

激しく首を振りながら、そうして嫌だと叫ぶが、

男の熱を陰部で感じ、

避けられないのだと知る。

 

凶悪なまでの痛みと男の笑い声に

背筋は冷えたが、

陰部は熱を発して、男を締め付けていた。

 

 

この男は乱暴に自分を抱く。

嫌だと言えば、さらにそれを強行した。

 

 

もう、いい。

この男の好きな女を演じよう。

そうすれば、自分はきっと解放されるだろう。

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